まめのは堂の世界

手製本の日々

ミニブック『チビノッポ』

こんにちは。ミニブック作家まめのはです。今日は、わたしの童話作りの原点とも言える『チビノッポ』について語りたいと思います。

このお話は、小さなチビくんと大きなノッポくんが出会うところから始まり、季節の移ろいとともに様々な経験をしていくなかで、ふたりがいろんな形の“なかよし”になっていく様子を描いたものです。お話は全部で21話あり、本として仕上がっているのは今の段階で2巻で、全10巻の予定です。

☝️『チビノッポ 2』の紙カバーを外したもの。布張り上製本。第1巻には3話、第2巻には2話収録。

 

『チビノッポ』は、わたしが20代前半に初めて作った物語なので、かれこれ20年以上前に誕生しました。その頃は、3話くらいだったのが、少しずつ書きためて、15年程かけて完結しました。だから、とても思い入れのある作品です。どれもショートストーリーなので、小さなお子様も飽きることなく楽しめると思います。息子が小さい頃、わたしは新しいお話ができるたびに読み聞かせていて、中でもこの『チビノッポ』は彼のお気に入りでした。同じ場面で息子がケラケラ笑うのがうれしくて、そこばかり何度も読まされても、全く苦には感じませんでした。なつかしいなぁ。

 

チビくんは、小さくて元気いっぱいだけど、実はさみしがりやだったり、あれこれ妄想をふくらませてからまわりしたり、だけどいつも一生懸命で応援したくなるようなキャラクターです。ノッポくんは、体も大きいけど心も広くて、いつもチビくんを気づかって助けてくれる、頼りになる存在です。

チビくんはどこかわたしと似ていて、わたし自身、ノッポくんのような人に常に支えられていたような気がします。だから、このふたりがとても身近に感じられて、一層愛おしく思えます。

物語が進むにつれて、陶芸家のモグラくんや、カナリアのレモン、月うさぎのユキちゃんなど、様々なキャラクターも登場します。因みに、7巻で登場予定のユキちゃんは、以前息子が羊毛フェルトで作ったうさぎがモデルになっていて、性格などは息子に寄せています。『チビノッポ』を読まれた際は、ぜひお気に入りのキャラクターを見つけてみてください。

 

ミニブック『チビノッポ』の装丁や製本へのこだわりは、また次の機会に。ではまた近いうちに。

 

まめのはの自信作『チビノッポ』は、下記のリンクより、まめのは堂にて購入できます。